親友・・・親友かぁ

最近、親友を見失いつつある。自分が変なテンションが原因かもしれないけど、みんな離れていくような・・・。

俺さ、特に翔太が気になるんだよ。
最初は、翔太はただの、そうフツーの友達でしかなかった。というか、それほど頻繁に話すこともなかった。
でも、いつからだろう。俺にもかまってくれ、とか思うようになってさ、目で追うようになったんだよな。

つい最近まで毎日、放課後、小コンピュータ室で翔太と一緒にハンダ付けの練習してて、日を重ねていくうちに、「親友であってほしい」そう思うようになった。

でも、他の友達とよく喋ってる翔太を見ると、「俺も・・あんな風に話せたらなぁ」とか羨ましく思う。
時に、ちょっかい出し合って、笑いあったりさ・・・それを俺は遠くから見てるだけ。

思うんだけど、ちょっかい出し合える友達って、許しあってる友達だよね。例外もあるけど。
俺だけ・・俺だけ、離れてる。

翔太が大きく背伸びした時に、わき腹をちょっと突いてみたけど、俺のレベルではNGなのかなぁ・・・。ただ「何触ってんだよコイツ」くらいにしか思わないのかもな。

なんか表現が怪しいけど、違いますから(笑)。

放課後共に過ごせて、体育祭の種目同じで、今日のボーリング遊びも一緒で・・・どんだけチャンスあったんだろう。どうにも、そこから一歩先、仲良くできない。部活違うし・・・何だよ、高校になって「親友」って出来なくなっちゃうのかなぁ。中学で終わりなのか！？

運命は、わざと俺を「簡単に親友を見つけ出せない」ようにしているのかもしれない。
もし、本当にその答え、つまり親友が「翔太」であるなら、本当に嬉しい。

高校で入学したての頃、早くも２人の親友ができたと思った。相手も、いろいろ気遣ってくれて、気が合うし、一緒にいて楽しかった。でも・・・だんだん違う、と思ってきた。もしかしたら、助けが欲しい時に俺は、相手は・・・助けてくれないのかもしれない。表面上だけの仲だったりして・・・親友と呼ぶには、ちょっと違うかも、という気持ちが積み重なって、自然崩壊した。今は、話してないし、逆に話したくない。相手は違う世界で、違う物事の考え方をする人だったのだ。
でも、あの日々は、笑いばっかりだった。決して、無駄な思い出ではない。親友とは何か、ともう一度考えさせてくれるキッカケだった。

今、俺に親友と呼びたい奴らがいる。いや、そのうちの一人である康成は、親友と言ってくれたし俺も親友と思っていたけど、康成は翔太と一緒になって楽しくやってる。言うの辛いけど、きっと「もう親友じゃない」と思うんだ。お互い嫌っていないけど、距離が開いてる。席はお互い近いのに、話さない・・・話す話題がないからなんだけど(俺の持ちネタがないから、俺が原因)。やっぱり、康成と同じ部活やってる翔太には、友達のレベルでは追いつけそうにない。２人はすごく仲がいい。俺は、やっぱりいつも遠くから見てるだけなんだ。

ここまで文章を書いてきて、一つ思った。部活が違うと、そのうち距離が開くだろうと。共に汗を流して、辛い思いしたり、楽しい思いしたり・・・部活は一緒じゃないと味わえないモノ。俺は陸上部、翔太は陸上部じゃない。でもさ、部活が違うから・・・っていうのは、違うと言えるかもしれない。自分の気持ちに反論してみるのも変だけど、もし、親友なら部活が違っても、固く結ばれてるはず。
中学の時の親友も、今と同様にお互い部活が違った。でも、仲良くできた・・・。その時の法則みたいなものが今も通用するのか分からないけど、親友って、いつでも固く結ばれているべきだよね。

最近は、翔太、千瑛とかのことでいろいろ自分の心の中で悩んでいるなぁ。

親友って・・・誰だろう。答えを探している俺。